焼き鳥の日という記念日があることをご存知でしょうか?
お酒のおつまみに欠かせない焼き鳥ですが、焼き鳥の日という記念日があるんですね。
今回はそんな焼き鳥の日についてまとめてみました。
【焼き鳥の日の由来】
8月10日は焼き鳥の日です。「8(や)き10(と)り」の語呂合わせから8月10日は焼き鳥の日と制定されています。また、焼き鳥の最高の友であるビールと合わせるとこのうえなく美味しく感じる真夏の日に合わせています。
「焼き鳥の父」と呼ばれる根本忠雄氏を創業者に持つ株式会社鮒忠が2007年に制定しました。子どもから大人まで幅広く愛されている日本の食文化のひとつ「焼き鳥」をさらにPRするのが目的です。
ちなみにハトの日も8月10日です。ハトと焼き鳥、なんだか考えるとコワイ気がしますね!?
【焼き鳥はタレ派?塩派?】
焼き鳥を食べる時必ず好みが分かれるタレ派と塩派。串の種類によってタレと塩を使い分ける方も多いでしょう。
そんな好みの分かれるタレと塩。ちょっと詳しく触れてみたいと思います。
焼き上げた焼き鳥をタレに浸して継ぎ足しながら使い続けると、鳥の脂が醤油のアミノ酸や肉のタンパク質と混じり合って乳化します。そうなることでタレの酸化を防ぐとともに、腐りにくくなるうえ、タレがまろやかな味に変化するのだとか。また、醤油の主成分グルタミン酸は糖分とともに加熱されて「メラノイジン」という成分を生成しますが、これこそまさしく店から漂う香ばしい美味しそうな匂いの正体です。
いっぽう塩は、地鶏や銘柄鶏が登場したことで、鶏肉自体の味わいが深くなったため、新鮮な肉の味を殺さないスマートな味わいを演出します。
焼き鳥を楽しむなら、店の歴史や技術を味わうタレ、鶏肉の味を純粋に味わう塩と区別をつけて楽しむといいかもしれないですよ。
【焼き鳥は串から外さない方がおいしい!?】
ちょっと前ですが「焼き鳥串論争」と言われる論争が勃発しました。すでに解決したのかどうかは不明ですが、その内容とは焼き鳥を串から外して食べるか食べないかの論争とのこと。
そんなのどっちでも良くない?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はどっちでも良いわけではないのです。焼き鳥屋の店主からすると、お客さんが串から外して食べている姿を見るとがっかりするようですが、それもちゃんとした理由があるからなのです。
焼き鳥屋はお客さんに焼き鳥をおいしく食べてもらうために様々な工夫をしているのです。
1. 肉の串穴から肉汁が漏れてしまう
焼き鳥を串から外してしまうことにより、せっかく閉じ込めて焼いた肉汁が漏れてしまうのです。鶏肉の旨味が逃げてしまう為、串に刺したまま食べる方がおいしいというわけです。
2. 一口目の味付けを濃くしてある
焼き鳥をおいしく食べてもらう工夫として、一口目の肉の味付けを濃くしてある店が多いようです。一口目を食べた時味が濃いことで食べ応えがあること。二口目以降味を薄くすることでそのまま1本を食べやすくする狙いがあるそうです。
3. 一口目の肉のサイズを大きくしている
味付けを濃くする事と同じで、一口目の肉を大きくすることで食べ応えを良くします。一口目をよりおいしくする工夫と言えます。
焼き鳥屋さんは単に鶏肉を串に刺しているのではなく、お客さんのことを考えて少しでもおいしく食べて欲しいという気持ちがこもっているのですね。
【焼き鳥はなぜ串に刺さっているのか?】
そもそも焼き鳥はなぜ串に刺さっているのでしょう?
意外な答えですが、単に「生産管理」を考えてのことだそうです。
・事前に仕込みが出来るようになるので、多くの注文に応えられる
・肉の部位に関わらず、「焼き」の時間が標準化できる
・串の数を数える事で会計ができるなどの効率化が可能
などのメリットがあるようです。
【まとめ】
今回は焼き鳥の日についてまとめてみました。
1年中おいしく食べられる焼き鳥ですが、おいしく食べられるために焼き鳥屋さんの苦労があるんですね!
1年に1度の記念日。焼き鳥屋さんの苦労に応える気持ちで是非焼き鳥の日には焼き鳥を食べに行きましょう!!