ボーイスカウト、ガールスカウトといった、野外で団体行動する活動があることはご存じでしょうか。
友人や同級生がボーイスカウトを行っている、など、名前だけは聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、実際にどんな活動を行っているか、といった詳しい内容を知らない方も多いかと思います。
また、ボーイスカウト、ガールスカウト共に、主に小中学校で聞くことが多いワードだと思いますが、スカウト活動は学年別に段階があり、プログラムが異なります。
この記事では、スカウト活動を記念日として制定した「スカウトの日」の由来と、ボーイスカウトに焦点を当てて、活動内容や参加方法といった具体的なスカウト活動についてご紹介していきます。
是非最後までご覧ください。
「スカウトの日」とは?どんな由来や意味がある?
「スカウトの日」は、何月何日、と日にちが決まっているわけではなく、
「9月の第3月曜日(敬老の日)」を「スカウトの日」として制定しています。
スカウトの日とは、全国のスカウト・指導者が地域社会への奉仕活動を各地域で一斉に展開し、加盟員一人ひとりが地域社会に貢献すること、スカウト運動を広く社会にアピールすることを目的として制定されました。
公益財団法人ボーイスカウト日本連盟は、昭和50年から、5月の子供の日を中心とした1週間を「スカウト週間」としました。
「より良き社会を目指して、美しい日本を作ろう」というテーマを元に、全国的にスカウトたちが街に出て、社会への奉仕活動を展開していくこととしました。
「スカウト週間」は、平成元年までの15年間で、多くのスカウトの参加を得て実施され、平成元年に実施してきた15年間の活動状況の再点検が行われ、正式に名称が「スカウトの日」となりました。
日本人の豊かな人を思いやる性格に、スカウト活動はとてもマッチしているのではないでしょうか。
実際のスカウト活動の内容については後ほどの章にてお話ししていきますので、是非ご覧ください。
スカウトの日のイベント〜カントリー大作戦〜
ここからは、実際にスカウトの日に行われたイベント「スカウトカントリー大作戦」というイベントについてご紹介します。
スカウトカントリーの“カントリー”部分を“缶トリー”と題し、空き缶やペットボトルを回収する大規模なスカウト活動が展開されました。
元は、平成元年に大阪連盟が、ポイ捨てされた空き缶の回収を「カントリー(缶トリー)大作戦」として行っていたものを、全国的に展開したもので、平成20年度まで「スカウトの日」の統一テーマとなっていました。
20年間で、延べ100万人のスカウト加盟員、指導者が参加し、約800万本の空き缶と、50万本のペットボトルを回収し、功績を残しています。
ここで、スカウト活動の大きさと、作業量に驚きますが、ポイ捨てされた空き缶やペットボトルが、こんなにも多い事に憤りを感じますね。
公益財団法人ボーイスカウト日本連盟は、「スカウトの日」20年を節目として、新しいテーマ「地球大好き! I Love the Earth.」を掲げ、現在も活動が行われています。
スカウトに関わる一人ひとりが、地球環境を深く考え、身近にできる活動を展開していくことで、広く社会へアピールする事を目標としておりますので、スカウト活動に関りが無い方も、現在の生活を維持、良くしていく為、積極的に社会に貢献していく必要があるのではないでしょうか。
ボーイスカウトとはどういった活動なのか?
スカウト活動には、有名なもので「ボーイスカウト」と「ガールスカウト」があります。
ボーイスカウトが男の子、男性が行う活動、ガールスカウトは女の子、女性が行う活動、といったイメージがありますが、実際にどんな活動なのでしょうか。
ここからは、「ボーイスカウト」に焦点を当てて、ボーイスカウトとは何なのか、活動内容、活動への参加方法についてお話していきます。
ボーイスカウトとは?
ボーイスカウトとは、世界160以上もの国と地域、約3600万人(女性のスカウトを含む)が参加する「世界最大の青少年教育運動」のことを言います。
その歴史は古く、1907年にイギリスの軍人であったロバート・ベーデン=パウエル卿が、20名の少年とともにブラウンシー島で行ったキャンプに始まります。
その後、ロバートが著した『スカウティング・フォア・ボーイズ』という書籍が爆発的にヒットし、ボーイスカウトの活動が世界中に広まるきっかけとなりました。
日本に伝わったのは1年後の1908年です。当時は全国各地に小さな少年団という形で団体がありましたが、後に統一され、ボーイスカウト国際事務局に加盟し、現在の大きな団体になっています。
ボーイスカウトの直訳をすると、ボーイは“少年”、スカウトは“先駆者・道を切り開いていく者”であり、「自ら率先して人生を切り開いていく少年開拓者」を意味します。
また、ボーイスカウトでの活動・理念のことを「スカウト運動(Scouting=スカウティング)」と呼びます。
野外活動を通じて「人格形成・健康管理・技能向上・奉仕活動」という、良き社会人となるために必要な「青少年の資質」を伸ばすことを目的としていますので、常に学ぶ事が多く、豊かな人格形成のために重要な活動ですね。
ボーイスカウトの活動内容とは?
ボーイスカウトと聞くと、イメージするのはキャンプやハイキングなどの野外活動、そして街頭募金といった募金活動と言われています。
実際のボーイスカウト活動は、バラエティに富んでいて、各年代においても様々です。
以下のような、年代に応じた5つの年代別プログラムに分かれています。
- 小学1年生~ 「ビーバースカウト」
- 小学3年生~ 「カブスカウト」
- 小学6年生~ 「ボーイスカウト」
- 高校1年生~ 「ベンチャースカウト」
- 18歳以上 「ローバースカウト」
最年少は小学1年生からとなっており、25歳までは「ローバースカウト」として活動でき、18歳以上から「指導者」としても活動することが可能です。
野外で、子どもたちの自発性を大切にし、グループ活動を通じて個人の自主性、協調性、社会性、リーダーシップなどを学んでいきます。
具体的には、工作やゲーム、歌、演劇などの活動、手旗やロープ結びなどの練習、キャンプ生活の基本を学ぶことができます。
春休みや夏休みには長期キャンプが行われることもあり、団体行動を通して、心や身体を育てていくことが可能です。
ボーイスカウトへの参加方法とは?
入団方法は、まずは「ボーイスカウト日本連盟」のホームページにアクセスし、近隣で活動している団に連絡をします。
ボーイスカウトは、全都道府県の各地で活動していますので、お住いの地域で活動している団にご連絡ください。
お近くの団が分からない場合は、ホームページより検索するか、県連盟事務局に問い合わせしましょう。
参加できる時期ですが、4月から新年度として活動を開始する団や、9月から新年度とする団もありますが、それ以外の月から入団している方も沢山ありますので、迷われている方は、入団したい団を検索し、お問い合わせしてみましょう。
最後に
この記事では、「スカウトの日」から関連して、ボーイスカウトについてご紹介しました。
今回ご紹介したボーイスカウト以外に、女の子、女性だけで結成された「ガールスカウト」や、ボーイスカウトに女の子が参加することも可能な団もありますので、性別関係なく、チャレンジしてみたいという気持ちが大切だと思います。
先の人生に必要な知識や情報などを、学校以外で学べるチャンスですので、ご自身や、お子様がボーイスカウトに参加することを迷われている場合は、是非参加することをお勧めします。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。