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お彼岸のお布施の金額相場は?封筒の裏表書きの書き方と渡し方マナー

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お寺の本堂の写真

何かの商品・サービスの対価としてそれに見合った金額を支払う。

これは、皆様の日常生活においてもよくあるシーンの1つですよね。

資本主義の世界においては、ごく当たり前の光景と言えますし、その1つ1つの積み重ねが現代の社会を形作っているのです。

それでは、こんなシーンを見たことはないでしょうか。

お通夜やお葬式の前後、喪主の方が僧侶の方に何やらお金を払っていると思われるようなシーン。

これは実は、上記の「お支払い」とは意味合いがまったく違うものなんです!

この行為自体は「お布施」と言います。

そこでこの記事では、お布施に着目し、

お布施の意味
お布施が必要となるシチュエーション別の相場
お布施を包む袋の種類や裏表の書き方
お布施の渡し方やマナー

という流れで説明していきたいと思います!

お布施とは?意味は?

仏像の写真

仏像

お布施とは非常に簡単に言えば、読経や戒名をいただいたお礼、または供養のお礼として、お寺の僧侶に金品をお渡しすることを言います。

よくある勘違いとして、読経や戒名に対する支払いというものがあるのですが、決してそうではありません。

あくまでお礼や感謝という意味で、お渡しするというものになります。

そのため、「読経料」「戒名代」といったような言い方はしません。

また、お布施は決まった金額はありません。さらに言えば、僧侶の側から請求されるということもありません。

お寺の維持経費としては、お布施が必要になります。

お布施をお渡しすることで、ご本尊を守っていただくことにつなげているのです。

お布施の葬儀・お盆などのシチュエーション別の金額相場

お香典の写真

お香典

お布施の相場は、地域やシチュエーション(葬儀・四十九日・一周忌・三回忌等)によって異なります。

以下で、それぞれのシチュエーションに応じた相場の金額を掲載します。

シチュエーション 相場金額 備考
通夜、葬儀・告別式 20万円以上 東京近郊:20~35万円      大阪近郊:20万円前後
祥月命日法要 5000円~1万円 祥月命日:故人の亡くなった日と同じ月日のこと。年に1回。「月命日」は、故人の亡くなった日にあたる日のこと。例えば、7月10日が祥月命日であれば、毎月10日が月命日となります。
四十九日 3万~5万円 御車代として別途1万円程度渡す場合もあり。
一周忌 3万~5万円 御車代として別途1万円程度渡す場合もあり。
納骨法要・納骨式 1万~5万円 その他、納骨作業費用として3万円程度、彫刻料として5万円程度の費用もかかります。
閉眼供養・魂抜き 1万~5万円
開眼供養・魂入れ 1万~5万円
お盆法要 5000円~1万円
お彼岸法要 3000円~5万円 個別法要の場合には3万~5万円  合同法要会の場合には3000円~1万円程度が相場です

以上がシチュエーションごとの相場金額となります。

もちろん、この限りではなくあくまで参考にすぎません。

実際にどの程度の金額が必要になるかということは、詳しい人に相談してみるのもいいでしょう。

お布施を包む袋や封筒の種類と包み方

無地の白封筒の写真

無地の白封筒

お布施を用意しても、どのような袋に包めばいいのか分からないという方も少なくないでしょう。

ここでは、一般的に用いられているお布施袋の種類を紹介します。

奉書紙

奉書紙とは、皺がなく純白で上質な紙です。コウゾという植物を原料にしています。

お布施を奉書紙に包む場合には、まずは半紙や中袋にお金を包みます。その上から、奉書紙で包むというような形になります。

かなりかしこまった包み方になりますので、きちんと形式を守りたいという場合には、奉書紙を用いておくといいでしょう。

無地の白封筒

奉書紙を用意するのは、少し億劫であると感じる人もいるでしょう。紙自体が上質ですので、少し値が張ってしまう面もあります。

そういった場合には、無地の白封筒が手軽でおすすめです。

ちなみに、封筒を選ぶ際には中が二重になっていないかきちんと確認する必要があります。

二重の封筒は「不幸が重なる」という印象を与えてしまうためです。

また、基本的にはお布施には水引をつける必要はありません。

しかし、地域の習慣によっては、つけるところもあるようです。

お札・お金の入れ方&向き

お布施袋の中身についてです。

どれだけ渡すまでの段階で形式を整えていても、最後僧侶の方がお布施袋を開いた時に、お札の入れ方のマナーが残念であれば仕方ありません。

終わりよければすべてよし、の逆で、終わり悪ければすべてわるし、となってしまいます。

そうは言っても注意すべきことは2点だけです。

1点目はお札の向きを揃えることです。表裏、上下がばらばらの状態にしていなければ問題ありません。

2点目は新札を入れることです。さらに折れ曲がっていないいわゆる「ピン札」を用意するようにしましょう。

お布施袋にお金を包んだら、最後の仕上げとして必要事項をお布施袋に書き入れる必要があります。

書く文字は薄い墨ではなく、濃い墨を使うようにしましょう。

以下、書く場所ごとのポイントを整理して説明します。

お布施を包む袋の裏表書きの書き方

お布施

表面の上段

御布施」もしくは「お布施」と記載します。

表面の中段

金額を記載します。金額については、裏面の右側に記載したり、そもそも記載しないという場合もあります。

一家ではこれまでどのようにしてきたか、地域も慣習としてはどのようにしているのが多いかということを確認しておくといいかもしれません。

表面の下段

名前を書きます。「○○家」という書き方が一般的です。

裏面の左側

名前と住所を記載します。

裏面の右側

金額を記載します。表面の中段に記載している場合には必要ありません。

以上が、お布施袋の書き方になります。

文字だけで分かりづらいと思いますので、こちらの動画も参考にしてみて下さい。

数字と大字の対応表

漢数字 大字
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
20 廿 弐拾
100 陌・佰
1000 阡・仟
10000

金額など数字を記載する場合には、大字で書く必要があります。

金額の単位である「」は「」という字を用います。

お布施の渡し方やマナー

新札の写真

新札

お布施は渡し方も重要です。ただ単に手で「はいどうぞ」と渡すのではいけません。

古くからきちんとした決まりがあるので、それをきっちりと守ることで、僧侶に対してより感謝の気持ちを伝えることができるのです。

渡すタイミング

法事が終わって、僧侶の方がお帰りになるタイミングベスです。

この時間帯が、緊張感もほぐれており、僧侶の方にとっても一息つけるタイミングであるためです。

後でばたばたして渡せなかったり、不自然な渡し方になってしまったりすることを恐れて、法事の前にお布施を渡してしまうということもあります。

しかし、僧侶の方が準備で忙しくしていることも多いので、様子を見て、そのタイミングで渡していいか否かを判断することが大切です。

渡す際のお声かけ

無言だったり、淡白な「ありがとうございました」という一言だけだったりするのは、あまりよろしくありません。

お布施の意味は、上述のとおり「感謝の気持ちを示す」ということですので、その思いをきちんと伝えるようにしましょう。

法事の前にお渡しするのであれば、「本日はよろしくお願いします」という言葉、法事の後にお渡しするのであれば「お経をお読みいただきまして、ありがとうございました」といったような言葉は、しっかりと気持ちを込めて伝えましょう。

僧侶の方が遠路はるばる来ていただいている場合もあります。その場合には、その労いの言葉もあるとよりいいかもしれません!

ふくさに包むのが渡し方のマナー

お布施を渡すときは、お布施袋をお渡しすればOKですが、そのお布施袋をカバンから取り出して渡すというのでは、100点とは言えません。

お布施は袱紗に包んでおき、その包みをほどいてお布施袋を取り出し、それを渡すというのがベストです。

お布施袋を裸の状態で持ち歩いていると、他の物とこすれて余計な傷がついてしまうような心配もありますから、その備えとしても袱紗(ふくさ)に包んでおくことが大切です。

また、そのまま手渡しをするというのもあまりよろしくありません。

お布施をお渡しする際は、お布施袋をお盆や添えている菓子折りに乗せるようにしましょう。

加えて、お布施袋の向きも重要です。

僧侶の方から見やすいような形で、お盆や菓子折りに乗せるのがマナーになります。

この辺は、一般の社会人であれば名刺交換の際のマナーとしても心得ているはずです。

いつも通り気を使っていれば問題はありません。

しかし、お盆や菓子折りがないという場合もあります。特に自宅の外であれば、ない方が自然でしょう。

その場合には、包んでいた袱紗(ふくさ)をお盆代わりにした形でお渡しすれば問題ありません。

袱紗(ふくさ)への乗せ方の注意点については、お盆の乗せる際と同じで僧侶の方が見えやすいように心がけましょう。

まとめ

この記事では、お布施に着目し、「お布施の意味」「お布施が必要となるシチュエーション別の相場」「お布施を包む袋の種類裏表の書き方」「お布施の渡し方やマナー」という流れで説明しました。

お布施とは、サービス料とか給料といったような意味合いがあるのではなく、あくまで「感謝の気持ち」ということなのですね。

そういうと、人によって金額には幅が出てくるものと思われます。

考えようによっては、本当に少ない金額しかお渡ししなくとも、問題ないという見方もできますからね。

もちろん、それに対して僧侶の側から反発があるということはないでしょう。

しかし、これまでお世話になった故人の気持ちを思うと、それだとやりきれない気持ちになってしまいます。

だからこそ、最低限相場の範囲内には収まるような金額をお布施としてお渡ししておきたいものです。

また、渡すタイミングや渡すマナーについても最大限注意を払って、失礼のないように行いましょう。

故人が亡くなってすぐのお通夜やお葬式の時期には、なかなかそんな細かい点まで注意を払うのは難しいかもしれませんが、そこは「故人への感謝の気持ち」という原点に立ち返って、一つひとつ丁寧に行っていきましょう。

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