あの有名妖怪キャラクターで、知られる境港の海を2400の流し灯篭と、2000発の花火が埋め尽くす夏の一大スペクタクル。
記事では、山陰地方きっての華やかな夏祭りの見所などについて、ご案内します。
由来・歴史
市民総出で大漁祈願をおこなう!ことから始まった「みなと祭」は、全国の港を有する都市のなかでも歴史が古い祭りとして知られています。
ちなみに、この祭の開催地である境港という町は、歴史がある場所で、奈良時代に編纂された「風土記」(日本最古の地誌)にも記述があります(夜見島が境港の古名)。
また、島根半島沖の隠岐の島は、歴史の教科書にも出てくる、後鳥羽上皇(承久の乱をおこす)や後醍醐天皇(建武の親政をおこなう)が流された流刑地として有名なのですが、境港にも両天皇に関連する伝説が残されています。
時代はくだって、明治以降は外国貿易港に指定され(1896年)、朝鮮半島との貿易でさかえ、また今日では、水産資源に恵まれた漁場をもつ漁港として、日本有数の港となっています。
そんな歴史ある港町ではじまり、2018年には、実に74回目をかぞえることとなったお祭りがこの「みなと祭」です。
スケジュール
9:00~10:00 大港神社「大漁祈願祭&まぐろ奉納」水木しげるロード
9:00~16:00「巡視船:おき一般公開」境水道周辺
10:00~11:00「海上パレード」境水道周辺
10:00~11:30「踊り・みこしパレード」水木しげるロード
10:30~18:00「街かどマジックショー」水木しげるロード
10:00~17:00「ちびっこ縁日」境港駅前特設お祭り広場
10:00~16:00「ちびっこ遊園地」(魚すくい、巨大迷路など)境港駅前特設お祭り広場
10:00~11:30郷土芸能披露(安来節、境さんこ節など)駅前特設ステージ
11:00~水木しげる記念館「まぐろ解体ショー」水木しげるロード
11:30~13:00「みなとまち踊りステージ」水木しげるロード〜駅前特設ステージ
14:00~15:30「ちびっこのど自慢&何でも自慢大会」駅前特設ステージ
15:00~15:15「イワシマンショー」駅前特設ステージ
16:00~16:30「境高校書道パフォーマンス」駅前特設ステージ
17:30~21:00「みなとLIVE」駅前特設ステージ
19:30~20:30「境港大漁太鼓」水木しげるロード
(奥日野源流太鼓も登場)
20:00~20:40「花火大会・灯籠流し」境水道周辺
2018年のスケジュールを参考にいたしましたので、詳細は以下でご確認下さい。
見所
うち見所は、なんといっても花火大会です。
約2000発の花火が港町、境港の夏の夜を彩ります。
対岸の島根半島にこだまする花火は迫力満点。
また、打ち上げ中役2400、この灯篭が海面を埋め尽くす夏の夜の光の競演は見ごたえがあります。
その他、お祭りの主旨でもある「大漁祈願」の神事や海上パレード。
また、会場にはステージが設置され、さまざまな出し物が予定されています。
なお前日には、前夜祭として「境港妖怪ジャズフェスティバル」開催されます。
会場・アクセス
鳥取県境港市大正町
電車
JR「境港駅」から徒歩1分
車
米子自動車道「米子IC」から国道431号経由で25キロ
問い合わせ先
境港市観光協会
0859-47-0121
まとめ
境港といえば、水木しげるで有名。
また、豊富な海産物、マグロ・松葉ガニ・ベニズワイガニ・アジ・サバ・イワシ・スルメイカといった多種多様な海産物が水揚げされ(1992年からは、5年連続日本一の水揚げ量を記録)、それらを味わうことができる町として知られています(ちなみに夏のおすすめは「境港天然本まぐろ」)。
また、大山を背景とする松林が見事な弓ヶ浜半島の風景は、「日本の白砂青松100選」や「日本の渚100選」に選ばれています。
舌でも目でも楽しめる港町。お祭りを理由に、一度訪れてみてはいかがでしょう。