笑いの日があることをご存知でしょうか?
つらい時にお笑い番組を見ると暗い気持ちが吹っ飛んで元気になりますよね!気分が落ち込んだ時でも友達と冗談を言って笑顔になるだけでスッキリします。笑いの力は本当に不思議なものです。
今回は笑いの日の由来を調べると共に、笑いのメカニズムや笑うことでの体への効果などを調べてみました。
笑いの日の由来
8月8日は「笑いの日」です。「ハ(8)ハ(8)ハ」の語呂合わせから、日本不老協会が中心となって発足した「笑いの日を作る会」が1994年に制定しました。
この日全国的なイベントはありませんが、吉本新喜劇では笑いの日を応援するプロジェクトを立ち上げています。
人はなぜ笑うのか
人間には人間特有の笑いの能力が潜在的に備わっています。人類の長い進化の歴史を経て備わったようですが、不必要であったならば笑いの能力が備わったはずがありませんよね!
なぜ笑いの能力が備わったのでしょうか?
人間が様々な困難を乗り越え生き続けるにあたって必要であったからこそ笑いの能力が備わったと思われます。健康に生きることに笑いが深く関わっています。笑いの能力は人間がもつ自然力の一部であり、健康に生きるために笑いは欠かせません。
人間は一人で生きられないため、複数の人たちと関わり合い協力しながら生活をしています。複数の人たちと共同生活をするということは人間関係が生じます。人間関係には必ず喜怒哀楽が生じるものであって、笑いが緊張や対立を緩和するのに役立ってくれるわけです。
お互いの距離を縮め友好的な関係を作っていくのに笑いは欠かせません。個人が心身共に健康に生き、同時に共同生活を友好的に生きる為に笑いは必要不可欠なのです。それゆえに笑う能力が人間に備わったのではないでしょうか。
笑いとは
笑いは構図(シェーマ)のずれであると考えられます。受け取る人の常識が実際に起こったこととズレることで笑いは起きます。
例えば滑って転ぶ政治家のコントで笑いが起きたとします。一般的に政治家は真面目で威厳がある人であって、滑って転ぶことなどありえないと見ている人が思っていたとします。それが実際滑って転ぶことにより構図がズレるわけです。そのズレで笑いが起きるのです。
しかし見ている人の常識が“政治家に威厳があるとは限らない”、“滑って転ぶことは意外な出来事ではない”と思っていたのであれば、構図のズレが発生しないため笑いは起きません。
同じ出来事でも笑いが起きるかどうかは受け取る人の持つ構図によって変わるのです。
笑いの効果
笑う門には福来ると言うことわざがありますが、この福は何を意味しているのでしょうか。
三つの意味があります。
一つ目は心身の健康。二つ目は仲間と仲良く暮らせる幸せ。三つ目は天変地異のない安全安心自然の恵みがある。ということです。「笑いが健康に大きな影響力を持つ」アメリカ人のノーマン・カズンズは笑いが健康に大きな影響力を持つことを社会的に問題提起した人です。
ネガティブな感情を溜め込めば体にネガティブな化学反応が現れる。ポジティブな感情を溜めればポジティブな化学反応が現れるという考えです。
確かにその通りだと思います。ネガティブな感情=ストレスであり、ポジティブな感情=笑い=笑顔ではないでしょうか。笑うことを意識すれば体を健康に保つことが出来るわけです。
笑いは自律神経の切り替えを起こりやすくします。交感神経と副交感神経のバランスの状態が変わり、副交感神経が優位な状態になります。副交感神経は安らぎや安心を感じた時に優位な状態になります。副交感神経が優位な状態が続くとストレスが解消されるというわけです。
交感神経は怒りや恐怖を感じた時に優位になります。この状態が続くとストレスの原因になります。笑いが多い人生を送ると副交感神経が優位な状態が続き、結果的にストレスが少ない状態を保てるということです。
まとめ
笑いは身体に良い影響を及ぼします。
笑うことで頬の筋肉が働きストレスが解消され鎮痛作用タンパクの分泌を促進させます。ストレスが下がることによって血圧を下げ心臓を活性化させることが出来ます。結果的に血液中の酸素を増やし心臓に良い影響を与えるのです。
笑いの日は私たちにとって大事な日なのかもしれません。ストレスが多い現代社会。心身ともに健康であるために思いっきり笑う日を作ってみてはいかがでしょうか。