皆さんは、ハムを食卓に並べるときはサラダに使うことが多いですか。パン派の人は、サンドイッチに使いますね。3枚くらい合わせて揚げれば、分厚くなってハムカツもおいしく食べられます。
きょうのお話は「ハムの日」です。「ハムの日の由来」についてお伝えしますね。
その他に、ハムを主役にして「ハムと生ハムの違い」「フランクフルト、ソーセージ、ウインナー、ベーコン」も話題に盛り合わせました。どうぞご覧ください。
ハムの日の由来
由来と言っても、8月6日ですから、そのまま語呂合わせです。「8」が「ハ」、「6」が「ム」です。ここまでは想像通り。
それでは、「8月6日はハムの日」と誰が決めたのでしょう。
大多数の人は、ハムを作っている企業なのかなぁと思い浮かべたでしょうね。ちまたに出回っている情報では、「日本ハム・ソーセージ工業組合が制定した」となっています。そして、おまけのお話もついています。
それは、「ハムの日」のイベントをして大々的に広めようとしないのは、8月6日が広島平和記念日であるからというもの。しかしながら、「日本ハム・ソーセージ工業組合」さんのホームページを見ても、いつ制定されたかなどの公式になっている情報がないのです。
ちなみに、生ハムの日は11月11日。こちらは、日本生ハム協会によりイベントも開催されています。2018年が第3回目でした。由来は、スペインのサン・マルティンの日に生ハムを作る習慣があるからとのこと。
「ハムの日」を決めたのは誰か、それは少しばかり謎が残っています。
ハムと生ハムは何が違うの?
ハムとは何か?という具合に定義しようとすると、英語では「豚のもも肉」となります。筋トレでは、ハムストリングを鍛えると言いますよね食べるハムは、豚肉を塩漬して作られる加工食品とするのが一般的です。
さらに言うと、骨を取除けばボンレスハム。背のロース肉から作れば、ロースハム。小片の畜肉を固めて作れば、プレスハム。それで生ハムとは何かとなると、豚肉を塩漬して作られるというのはハムと同じです。微妙なのですが、生ハムは燻製(くんせい)はするが加熱しないものと説明されます。
ラックスハムで調べると、ドイツ式の生ハムと出てきます。こちらの作り方には、「塩漬けにした豚肉を低温で燻煙(くんえん)する」、または「燻煙せず乾燥させる」とあります。
ここからは、むずかしい話になります。
「ハム」の表示を規制しているのは、「加工食品品質表示基準」。個別基準は「ハム類品質表示基準」。「ハム類品質表示基準」では、6つに分類されています。
- 骨付きハムボンレスハム
- ロースハムショルダーハム
- ベリーハム
- ラックスハム
世界を基準に見ると、もも肉で作られたボンレスハムや骨付きハムが主流です。
ロースハムは、日本で生まれたものです。ショルダーハムは、肩ロース。ベリーハムは、バラ肉。簡単に言ってしまえば、生産の方法や使われる豚肉によって味や食感が変わり、それぞれのハムの味わい方があるということです。
フランクフルト、ソーセージ、ウインナーは同じようなもの?
今度は、フランクフルト、ソーセージ、ウインナーの違いです。
まず、ソーセージは総称です。フランクフルト、ウインナー、ボロニアソーセージをまとめて、ソーセージと呼んでいます。説明するとしたら、ソーセージは、調製した「獣・魚肉」を「牛・豚・羊」などの腸に詰めて、「乾燥・湯煮(ゆに)」または「燻製(くんせい)」した保存食品となります。
ウインナーは、「羊」の腸に詰めたもの。太さは、直径20mm未満と決められています。フランクフルトは、「豚」の腸に詰めたもの。太さは直径20~36mm。ボロニアソーセージは、「牛」の腸に詰めたもの。太さは直径36mm以上。
近年は、ウインナー、フランクフルト、ボロニアソーセージ、3つとも人工の詰め袋(ケーシング)に詰められることが多いです。
ベーコンはハムじゃないよね?
ベーコンの意味を辞書とかで見ると、「豚肉を塩漬けした食肉加工製品の一種である」という説明になっています。なんだか、ハムと変わりませんね。もう少し突っ込んで言えば、ベーコンは本来、豚のわき腹肉(一般的にバラ肉)のことです。
ただ、買い物に行くと、(背の)ロースベーコン、(肩の)ショルダーベーコンがあるのでややこしいのです。ベーコンの製造方法は、生ハムに似ています。ハムはボイルで加熱、ベーコンは非加熱。ベーコンはボイルしないのです。
ベーコンは仕上げにボイルやスチーム加工などを行いません。薫製(くんせい)で終わりです。したがって、ベーコンは保存食品となります。味で言えば、日本生まれのロースハムはあっさり、ベーコンにはコクがあります。
まとめ
8月6日は、ハムの日。パンにハム、トマト、チーズなどを挟み、フライパンで焼き上げる「パニーニ(パニーノ)」などを召し上がってみてください。