八戸の短い夏を彩り100万人の人々が訪れるという、青森を代表するお祭り。記事ではさまざまな伝統芸能が披露され、国の無形民俗文化財にもされている、このお祭りの由来や見所について、ご案内していきます。
歴史と由来
国の重要無形民俗文化財にも指定される八戸三社大祭。
300年前。江戸時代(享保年間)凶作に見舞われた八戸の人々が、現在の「おがみ神社」に天候の回復と豊作を祈願したことに由来します。
祈願の後、無事に秋の収穫を迎えることができたのですが、その御礼として寄進を募って神輿を建造、現在の新羅神社に渡御したことが八戸三社大祭のはじまりとされています。
以降、人形を載せて担いだ「屋台」や「虎舞」などの行列が練り歩くようになり、次第に町の安泰や豊作を祈願する祭礼になりました。
明治時代になると「新羅神社」、「神明宮」の行列が加わり、三社が合同で開催する祭りとなり、毎年新しく作った山車を運行するスタイルに(現在では27台の山車が参加します)。
2004年2月には「八戸三社大祭の山車行事」として、重要無形民俗文化財に指定をうけ、山車の他、あわせて披露されるさまざまな民俗芸能を今に伝えています。
スケジュール
7月31日(水)
18:00~21:00前夜祭(市庁前市民広場および市内中心街)
8月1日(木)
13:30出発式(おがみ神社)
15:00~19:00神輿と山車の合同運行(市内中心街)
8月2日(金)
11:00~長者山新羅神社例祭
13:00~14:00おがみ神社例祭
14:00~16:00加賀美流騎馬打毬(長者山新羅神社)
18:00~21:00夜間山車運行
11:00~21:00第42回おまつり広場(市庁本館前市民広場)
8月3日(土)
15:00~19:00神輿と山車の合同運行(市内中心街)
11:00~21:00: 第42回おまつり広場(市庁本館前市民広場)
8月4日(日)
18:00~20:00後夜祭(市庁前市民広場および市内中心街)
11:00~21:00第42回おまつり広場(市庁本館前市民広場)
※2016年の日程を参照しましたので、詳細は以下でご確認下さい。
見所
以上、スケジュールのうち見所は、なんといっても、おがみ神社・長者山新羅神社・神明宮の三神社の神社行列と、山車です。
「神社行列」では、八戸三社大祭の特徴である様々な郷土芸能を見ることができます。
火よけや航海の安全を祈願する「虎舞」山伏の神楽のひとつで、黒い装束の獅子舞が登場する「法霊神楽」舞手が、獅子の頭を打ち鳴らす「一斉歯打ち」、笹の葉を持って踊る「笹の葉踊り」など、さまざまな踊りが披露されます。
虎舞動画
「山車」は歌舞伎や民話などをモチーフに、毎年制作される高さ10メートルにもなる巨大な山車が、合計27台巡行します。
夜になると、ライトアップされ、きらびやかな装飾が夏の夜に映える幻想的な雰囲気を味わうことができます。
山車の動画
その他、馬の産地で馬術が盛んだった八戸藩の名残を残す競技で、イギリスのポロに似た競技「加賀美流騎馬打毬」(長者山新羅神社)などもおすすめです。
会場とアクセス
おがみ神社・青森県八戸市内丸2丁目1−51
会場
八戸市中心街
アクセス
電車
JR「本八戸駅」から徒歩5分
車
八戸自動車道八戸IC、国道340号線、約15分
まとめ
冒頭に青森県を代表する.....と書きましたが、青森の夏祭といえば、なんといっても「ねぶた」。
青森や弘前、五所川原などで開催されるのですが、これらお祭りに引けをとらない迫力のあるイベントとして地元では知られています。
ちなみに、八戸三社大祭は「ねぶた」祭りより、ひと足早く始まります。
八戸三社大祭は、国の重要無形民俗文化財とユネスコ無形文化遺産の登録して受けるほど、およそ300年の歴史と伝統がある東北地方最大級の神事です。
最寄りの駅は、JR線八戸駅になります。
山車は、なんと27台の豪華絢爛な競演となります。
毎年7月31日~8月4日までの5日間開催されています。
見どころとする豪華絢爛な山車を見ることが可能な方法は、有料観覧席を設けられていますので、予約してチケットを入手することがオススメです。
チケットは、公益社団法人 八戸観光コンベンション協会で、窓口販売と電話予約でされています。
また、行列通過予定も配布されますし、花亀・CINO前か、もしくは夜間運行なら市役所前もオススメのようです。
その祭りの期間中は、市庁前のお祭り広場と、三日町(さくら野のあたり)から伸びる道路の歩行者天国になり、それに伴い、車両通行止めとなりますので、車で来られる方はご注意くださいね。
特に、夜間になるとライトアップとなり、きらびやかに演出されていますので、お楽しみいただけます。
ぜひおでかけされてみてはいかがでしょう。