記念日

終戦記念日と広島・長崎の原爆の日とはいつ?

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終戦記念日

毎年の夏の真っ盛り、8月15日は、日本の終戦記念日として各地で戦没者供養の行事が行われます。

第二次世界大戦終了から70年以上経った今でも、お盆が近づいてくると、テレビや新聞で戦争や終戦にかかわる特集をたくさん目にします。

しかし、なぜ終戦記念日は8月15日なのでしょうか。日本が8月15日を終戦記念日として定めている理由を、戦争終結までの流れを追いながら見ていきましょう。

8月15日は終戦記念日

なぜ8月15日が終戦記念日なのか

第二次世界大戦は、昭和20年(1945年)の夏に、日本の降伏によって終結しました。

終戦までにはいくつかの段階がありましたが、8月15日は、日本の敗戦について天皇が国民に告げた、いわゆる「玉音放送」が行われた日にあたります。

昭和20年8月15日の正午、昭和天皇の肉声を録音したラジオ放送が日本国民に向けて流されました。その内容は、日本の無条件降伏を求めた、アメリカを中心とする連合国によるポツダム宣言を日本が受諾するというものであり、事実上の日本敗戦を告げるものでした。

日本が8月15日を終戦記念日に定めるのは、玉音放送によって国民が日本の敗戦をはっきりと知ることになったのが昭和20年のこの日だったからです。

終戦までの流れ

終戦までの流れ

日本では玉音放送が行われた8月15日が終戦記念日となっていますが、日本の終戦までには様々な出来事がありました。日本の戦局に決定的なかげりが見えた原爆投下から先の出来事を追ってみましょう。

(1)原爆投下からポツダム宣言受諾まで

日本の国民の多くが知るように、第二次世界大戦中、日本は二度にわたり、アメリカ軍による原爆投下を経験しました。それまでの戦争になかった驚異的な兵器である原子爆弾の投下は、日本の敗戦を決定づける出来事でした。

昭和20年の8月6日には広島に、同月9日には長崎に原爆が投下され、多くの犠牲者を出しました。今も8月6日・8月9日は「原爆の日」として平和を祈念する行事が行われています。

原爆投下を経て、日本はついに8月14日にポツダム宣言を受諾することを決めました。そして翌15日に、玉音放送を通して国民に通告します。その後、昭和20年9月2日に、日本はポツダム宣言に同意する降伏文書に正式に調印し、事実上の終戦を迎えました。

(2)アメリカ軍による占領とサンフランシスコ平和条約締結

以上のように、昭和20年に第二次世界大戦は終戦にいたりましたが、敗戦国である日本は、その後も長くアメリカの占領下に置かれました。占領が終わり日本が主権を取り戻すには、1952年のサンフランシスコ平和条約発効まで待たなければなりませんでした。

サンフランシスコ平和条約は、第二次世界大戦および太平洋戦争の講和条約です。この講和条約によって、約7年にわたった占領が終わり、国内のアメリカ軍は撤収し、日本の主権が回復します。

サンフランシスコ平和条約によって、本当の意味で日本の戦争が終わったといってもよいでしょう。

各国の終戦記念日

各国の終戦記念日

実は、第二次世界大戦の終戦を記念する日は、各国によって異なります。

最も多いのは、日本が降伏文書に調印した9月2日を記念日とする国で、アメリカ・イギリス・フランスなどがこの日を終戦記念日としています。他には、ロシア(ソ連)・中国が9月3日としているなど、国の事情によって様々です。

8月15日の終戦に関する行事

8月15日の終戦に関する行事

8月15日には、戦没者を追悼する行事として、日本武道館で「全国戦没者追悼式」が行われます。日本政府による行事であり、式には天皇・皇后も参列します。

その他にも、地方自治体や寺社などを中心として、各地で追悼のための行事が数多く行われています。お住まいの地域でどのような行事が行われているか、ぜひ調べてみてください。

それでは次に、広島・長崎の原爆の日について、みていきましょう。

8月6日は広島平和記念日

広島平和記念日の意味

1945年8月6日午前8時15分、広島に原爆が投下され、多数の命が失われました。原爆死没者の霊を慰め、世界の恒久平和を祈念するために8月6日が広島平和記念日に制定されました。

また原爆の恐ろしさを忘れないこと、核兵器廃絶を訴える意味も込められています。毎年広島平和記念日には、広島平和記念式典が行われます。

平和記念公園の原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)前で、原爆死没者の遺族をはじめとして、市民多数の参加のもとで挙行されます。

広島平和記念式典の流れ

広島平和記念式典

広島平和記念式典は、原爆死没者を慰霊し、平和への祈りと核廃絶を訴える目的で開催されます。毎年多数の参加者がおり、中には外国の方もいるそうです。

広島市が主催しています。

広島平和式典は午前8時から午前8時45分に次の通り行われます。

1.開式
開会の宣言がされます

2.原爆死没者名簿奉納
広島市長と遺族代表2名が行います。

3.式辞
広島市議会議長が式辞をよみます。

4.献花
来賓の方たちが献花をします。

5.黙とう・平和の鐘
原爆が投下された午前8時45分から1分間黙とうを行い、死没者に祈りを捧げます。

その後平和の鐘が鳴らされます。
平和の鐘は遺族代表と広島県の子ども代表者各1名で行います。

6.平和宣言
広島市長により、世界各国に向けて平和宣言がなされます。
最近は英語の平和宣言もされています。

7.放鳩
広島県の子ども代表者2名が平和の象徴である鳩を放ちます。

8.平和への誓い


広島県の子ども代表者2名が平和の誓いをします。

9.あいさつ
内閣総理大臣、広島県知事、国際連合事務総長があいさつをします。

10.ひろしま平和の歌(合唱)
合唱団340名と吹奏楽団により演奏されます。

11.閉式
閉式の旨が伝えられます。

広島平和記念式典が終わると、参列者がそれぞれ献花をします。毎年ボランティアの方々が、鶴や花を配っているそうです。

広島市〜広島平和記念式典〜

広島平和記念式典に参加する方法や服装

広島平和記念式典への参加

広島平和記念式典に参加するためにはどうすればよいのでしょうか?

広島平和記念式典は誰でも自由に参加することができます。一般席と呼ばれるいすに座れる席は、例年朝7時過ぎには満席になってしまうそうです。いすに座りたい方は最低でも朝6時半には入っておいたほうがいいでしょう。

立ち見でも参加できますが、熱中症などに十分注意したほうがいいですね。

最近はセキュリティチェックも厳しくなっているそうです。

服装は、喪服のような全身黒の服装の人もいますが、白シャツにスラックスの人も多いようです。通勤や通学途中で参加する人は、ラフな服装の人もいるそうです。広島市民にとっては、それだけ身近で重要な日だということですね。

無難なのは白いワイシャツや白いカットソー、黒いパンツはスカートです。あまり奇抜で派手な服装でなければ普通の服装でも大丈夫のようです。「広島県民じゃないけど行っていいのかな」と思う人もいるかと思いますが、日本全国から、また世界中から参加しています。

幼い子から年配で車いすの方まで年齢層も幅広いです。

大切なのは、原爆被爆者たちへの祈りと、世界平和への祈りの気持ちです。行ける方は是非参加してみてください。

8月9日はながさき平和の日(ながさき原爆忌)

願いや込められた意味

ながさき平和の日(長崎原爆忌)は1945年(昭和20年)8月9日午前11時2分に、米軍のB29爆撃機ボックス・カー号が原子爆弾ファットマンを投下したことが由来です。

広島に続いて史上2番目の原子爆弾投下で、多くの市民が死亡しました。ながさき平和の日(ながさき原爆忌)では、原爆犠牲者の慰霊を願うとともに、核兵器の廃絶と世界が恒久平和となるように祈りをこめて、制定されました。

長崎市では長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典を行う日でもあります。

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の流れ

平和祈念式典の流れ

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の流れを紹介します。

式次第(予定)

  • 午前10時35分 被爆者合唱
  • 午前10時40分 開式 原爆死没者名奉安
  • 午前10時42分 式辞
  • 午前10時46分 献水
  • 午前10時48分 献花
  • 午前11時2分 黙とう
  • 午前11時3分 長崎平和宣言
  • 午前11時13分 平和への誓い
  • 午前11時18分 児童合唱
  • 午前11時23分 来賓挨拶
  • 午前11時38分 合唱 千羽鶴
  • 午前11時43分 閉式

このような流れです。

式には安倍首相や被爆者や遺族らが参列します。また、国連等国際機関、58の国や地域と欧州連合(EU)等の代表も参列しています。

調べていくと広島の平和記念式典に比べ、マスコミの認知度が少ないように感じました。

実際、近年までは広島の平和記念式典は全世界に配信されていましたが、長崎の場合はNHKの地方局や民放番組が取り上げる程度でした。

やはり最初の原爆投下ということと、日にちが近いことが影響しているようです。しかし、原爆の被害を受けたということは変わりません。

最近では改善され、放送設備も整っているようです。

長崎市〜長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典〜

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参加する方法や服装

参加する方法や服装

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典は誰でも参加することができます。

会場には自由席(座れる席)もあります。午前8時開場ですが、午後9時30分ごろには満席になってしまうようです。7時半に現地について並んだ方がよさそうですね。参列者が多い場合には、会場内の安全確保のため入場規制する場合もあるそうです。

参加する場合は、車は規制がかかっているので公共交通機関で行きましょう。

なお、式は10~11時と日照りが強い時間帯に行われます。熱中症対策は十分にしていきましょう。

次に、参加する服装です。動画を見ると、広島の平和記念式典よりもしっかりとした服装をしていました。男性はYシャツに黒のスラックスの人が多かったです。女性は黒のワンピースの人もいました。喪服に近い印象でしたね。

ラフな格好でも大丈夫だという人もいますが、念のため白と黒の服装で行くことをおすすめします。

まとめ

日本は、玉音放送の放送日である8月15日を、終戦記念日と定めています。

昭和20年に入ると、広島・長崎の原爆投下など衝撃的な出来事が続き、ついに8月に日本は無条件降伏を受諾しました。とはいえ、実際には戦争の余波は長く続き、サンフランシスコ平和条約が発効する1952年まで、日本は国としての主権がない状況に置かれていました。

日本以外の国が8月15日以外の日を終戦の日としているということは、意外だった方も多いのではないでしょうか。日本が玉音放送を終戦記念日の基準にしていることは、日本において天皇の存在が大きな意味を持っていることを示唆しているようで興味深いです。

いずれにしても、戦争という悲劇を繰り返さないよう、終戦までの歴史を記憶し、戦没者への哀悼の意と平和への願いを忘れないようにしていきたいものです。

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