9月4日は「クラシックの日」
クラシックというと少し高尚なイメージがありますね。けれど学校で習ったりCMや映画などで必ず耳にしている音楽でもあります。
そんなクラシックにちなんだ雑学などを見ていきましょう。
「クラシックの日」の由来とは
「クラシックの日」は、“日本音楽マネージャー協会”が、クラシック音楽をより多くの人に親しんでもらいたいという目的で、制定した記念日となっています。
なぜこの日になったのかという理由は、「ク(9)ラシ(4)ック」という語呂合わせからです。この日には日本各地で、クラシックに関する音楽イベントが開催されています。
ちなみにクラシック音楽とは、ヨーロッパを中心とした西洋の芸術音楽を指します。おおよそ17世紀から19世紀頃に作られた音楽で、有名な作曲家にはバッハ・モーツァルト・ベートーヴェンなどがいます。
クラシック音楽の効果について
モーツァルトが胎教に良い、というような話を聞いたことがあるでしょうか?他にもクラシック音楽を聴くメリットがたくさんあります。その理由と効果などをみていきましょう。
クラシックなどの心地よい音楽を聴くと、脳からドーパミンというものが分泌されます。これは幸せホルモンとも呼ばれるもので、それらが分泌されることにより気持ちが安定し、幸せな気分になれるのだそうです。
他にもクラシックのゆったりとしたテンポが、心拍数に近いので落ち着くという効果もあるようです。そのためクラシックを聴くと、とても心地よくなるのですね。
同じ音楽でもロックやポップスなどは声が入るため、脳が言語として理解してしまうようです。そのためクラシック音楽のように、脳が活性化されるという効果が少なくなるのだとか。
勉強中は音がない静かな環境の方が良いという人も多いかもしれませんが、オフィスなどではクラシック音楽をかける方が良いという結果が出ています。
気分が落ち着くので集中力が上がり、ミスが減る上に仕事の質も向上するのだそうです。
人間だけではなく、温室などに音楽を流すことで、植物の成長を促すという効果もあるようですね。クラシック音楽って本当にすごいですね。
クラシックの雑学
クラシック音楽といっても、たくさんの曲があります。
その中からいくつか、面白いものを紹介していきたいと思います。
無音の楽曲がある?
“クラシック音楽”というにも関わらず、無音の曲が存在しています。作曲したのは、ジョン・ミルトン・ケージ・ジュニア(ジョン・ケージ)というアメリカの作曲家。彼は作曲家だけにとどまらず、様々芸術活動をされているようです。
無音の曲のタイトルは「4分33秒」というもので、指揮者や演奏者は舞台にいるのですが、まったく演奏をせずに終わります。
普段は全く意識しない音に心を向けさせる、静かな会場から聴こえてくる呼吸や雑音などが音楽になる、というコンセプトにより作られたものだそうです。
この曲(?)を演奏するのは奏者側ではなく、聴衆側だということのようですね。
最も短い曲・長い曲とは?
世界で最も短いクラシック曲は、ショパンのピアノ演奏曲。
日本であればほとんど人が聴いたことがあるという、とてもメジャーな曲です。その理由は、太田胃散のCMに使われているからです。
タイトルは「24のプレリュード前奏曲集第7番イ長調Op.28-7」で、約40秒。CMに起用されたのは、イ長と胃腸を掛け合わせているのだとか。
ショパン :24のプレリュード(前奏曲集) 前奏曲 第7番 Op.28-7 CT172 イ長調
逆に世界で最も長いクラシック曲は、「Organ2/ASLSP」という曲。これを作曲したのは、先ほども出てきたジョン・ケージです。
いくら長いと言っても、数時間くらいだろうと考えるのが普通ですよね?しかしこの曲はなんと演奏し終わるまでに639年もかかるのだそうです。
2001年から演奏が始まり、今現在もドイツのハルバーシュタットの教会で、ゆっくりとオルガンによる演奏が行われているとのこと。
ジョン・ケージ作曲の世界最長オルガン曲、オルガン2/ASLSPの流れるブルヒャルト廃教会
まとめ
クラシック音楽は曲自体も含め、いろんな意味で奥深い作品が多いですね。「クラシックの日」には、そんな音楽に触れるいい機会もいいかもしれません。