8月1日はあずきの日です。
あずきの日って何の為にあるの?と疑問に思われる方も多いと思います。
この記事ではあまり知られていないあずきの日について説明するとともに、あずきの種類・あずきに含まれている栄養・あずきの色について書いています。
読んでいただくと意外とあずきって面白い食べ物だなと興味を持って頂けるのではないかと思います。
まずはあずきについてです。ゆっくりご覧ください。
あずきの日の由来や意味
8月1日をあずきの日とした理由は、栄養豊富なあずきを食べて健康になってほしいという思いを込めて井村屋グループ株式会社が制定したのがきっかけです。
あずきについてもう少しふれていきます。
あずきの名前の由来は、赤くて煮るとやぶれて豆がくずれやすくなる性質から、「あ」は赤色、「ずき」は溶けるの意味で「あずき」となりました。
日本人とあずきの歴史
日本は昔から旧暦1日と15日にあずきご飯を食べる習慣がありました。
1日は新月がふくらみ出す日。15日は丸くなった満月を祝いました。
月の満ち欠けを目安に毎月2回あずきご飯を食べたと言われています。
あずきの赤色は生命のシンボルと言えます。またあずきには生命を守る成分(栄養価)が豊富に含まれています。
あずきを食べる事で仕事の能率を高める、疲れを次の日まで残さないという日本人の知恵が表れています。
赤色に邪気を避ける働きがある理由
あずきはその赤色(朱色)が邪気を避ける働きがあると言われます。
そもそもなぜ赤色が邪気を避けると言われるのでしょう。
赤色(朱色)が邪気を避けるという考えは仏教から来ると言われています。
赤色は強いエネルギーをはなつ色。ネガティブなエネルギーを跳ね返す色ですから、魔よけの色として鳥居などにも使われています。
60歳の還暦を迎える時に赤いちゃんちゃんこを着るのは厄除けの為です。
生まれたばかりの子供を赤ちゃんと呼ぶのは邪気から逃れるように厄払いを兼ねて赤ちゃんと呼んでいるのだそうです。
選挙などの大事な勝負事で使われるだるまも赤いのには悪い気を追い払う為です。
あずきの種類と栄養価
種類
あずきはササゲ属の一年草です。
あずきの種類は主に大納言(大粒)、中納言(普通)、少納言(小粒)があります。
生産量の3/4は北海道が占めています。
大納言は大粒で煮ても煮くずれしにくい、皮がやぶれにくいものを言います。
いくら粒が大きくても、やぶれやすい豆は大納言ではなく、大粒小豆と呼ばれます。間違えやすいので、気をつけて下さい。
中納言・少納言はまとめて小豆と呼ばれます。小豆の一般的な品種は「エリモ小豆」、「きたのおとめ」、「しゅまり」、「きたろまん」などが有名です。
この中でもエリモ小豆が半数以上を占めています
そして、あずきは栄養価がとても高い食べ物です。
栄養価・効能
1.食物繊維が豊富
あずきには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は食後の血糖値の上昇を抑える効果があり肥満予防になります。糖尿病、高血圧、動脈硬化など様々な生活習慣病に効果があります。また、おなかの調子を整え、お通じを良くする働きがあります。
2.ポリフェノール
あずきにはポリフェノールが多く含まれます。ポリフェノールは抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があります。動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立ちます。
3.サポニン
血液浄化や血栓を溶かす働きのあるサポニンが含まれています。脳血栓予防に役立ちます。また、高い利尿作用がある為、疲れた時や水分を取りすぎた時に発生する体のむくみに効果があります。
4.ビタミン
ビタミンB1・B2が含まれています。糖質や脂質をエネルギーにかえるとても重要な役割をします。不足すると体が疲れやすくなりだるさを感じます。また、口内炎などの炎症が出やすくなります。お肌の健康にも必要な成分です。
5.亜鉛
亜鉛はホルモンを作る成分の1つです。細胞の抗酸化作用をサポートし、免疫力を維持する力があります。
6.鉄
鉄は血液中の赤血球をつくる成分です。不足すると貧血やめまいなどの原因になるので必要な成分です。
あずきには主に6つの成分が多く含まれます。どれも人間にとって大事な成分です。あずきを食べるだけでこれだけの栄養が取れるわけですから、昔の人が月に2回あずきご飯を食べていたのは納得いきます。
まとめ
今でもお祝い事には赤飯を食べますが、栄養価が高い食物であり、悪い気から守ってくれる、良い事が続きますようにという昔の人の思いなのでしょう。
普段あまり食べる事が少ないあずきですが、昔の人と同じように毎月2回食べる習慣を取り入れる事で長生きしていけるのではないでしょうか。